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Glass Imaging、AIで画像品質を革新するため2,000万ドルを調達

Glass Imagingは、AI技術を活用してデジタル画像の品質を向上させるため、シリーズAラウンドで2,000万ドルの資金を調達しました。これにより、同社のGlassAI技術のさらなる開発と多様なカメラプラットフォームへの展開が期待されます。

Glass Imagingは、2025年5月12日にシリーズAラウンドで2,000万ドルの資金調達を発表しました。今回のラウンドはInsight Partnersが主導し、GV(Google Ventures)、Future Ventures、Abstract Venturesが参加しました。これにより、GlassAI技術の開発とスマートフォン、ドローン、ウェアラブルデバイスなどへの展開が加速される見込みです。

GlassAIは、レンズの収差やセンサーの欠陥を補正し、画像のノイズを除去することで、現行および将来のカメラの画像品質を最大限に引き出すAI技術です。この技術は、HDR処理、エッジ強調、色ノイズ除去などを単一のニューラルネットワークで効率的に実行し、従来のISP(画像信号処理)パイプラインを凌駕する性能を実現しています。

従来の画像処理技術と比較して、GlassAIは生成的なAIによる幻覚効果を排除し、現実的で高精細な画像を提供します。また、Snapdragon 8 Eliteモバイルプラットフォーム上でのリアルタイムデモンストレーションでは、iPhone 16 Pro Maxと比較しても優れた画像品質を実現していることが確認されました。

今回の資金調達により、Glass ImagingはARヘッドセットやセキュリティカメラ、シネマカメラなど、さまざまな分野へのGlassAI技術の適用を進める計画です。これにより、画像品質の向上だけでなく、デバイスの消費電力の削減やリアルタイム処理の実現が期待されます。

GVのゼネラルパートナーであるErik Nordlander氏は、「Glass Imagingの技術は、スマートフォンカメラの品質と明瞭さを従来のDSLRを超えるレベルに引き上げる可能性を秘めています」と述べています。また、DXOMARKのテストでは、GlassAIを搭載したMotorola Edge 40 Proが、iPhone 15 Pro Maxを上回るテレフォトスコアを記録しました。

Glass Imagingは、今後もGlassAI技術の開発と展開を進め、スマートフォンカメラの性能向上に貢献していく予定です。日本市場においても、スマートフォンのカメラ性能向上への期待が高まる中、GlassAIの導入が注目されるでしょう。


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